
7月終わってもう8月。
北海道のトレランのダメージが大きすぎて体調的に何もできない状態が続いて、7月はついに自転車トレーニングゼロという記録を作ってしまった。
かまやんがUTMF走った直後に琵琶湖自走で走ってたけど、あれは偉業ですぞ。さすが変態パパ。
今週末は合宿ですが、走る資格もないような体力状態。皆さんにご迷惑おかけする前に、、、。
二日目のレポートも書いておこう。
この日は大雪アンガス牧場という、素晴らしい景色の場所をスタートし、山を二つ登る38km。
レース終了後にしっかりマッサージして、ストレッチして出来る限りの対策をして就寝したはずが・・・、朝起きた瞬間にメガトン級の筋肉痛で起き上るのもやっとの状態。
おまけに足の皮膚が水ぶくれでボロボロになっているため、一歩歩くたびに激痛。
フラフラになりながら会場にギリギリ到着して、レース開始を待つ。
この日はクマ出没回避のためにレースコースをバイクで往復してクマよけをしてくれるそうな。
朝6時にレーススタート。体が鉛のようになっており動けない。
当然私だけではなく他の方もみんなボロボロの様子で、のそーっとみんな走り出す。
最初の3kmまで全力で走っているつもりが1km6分ペースが限界。
これでも汗が噴き出して止まらない。
どうやってもこれ以上ペースが上がらないので、じっと我慢。
8kmくらいまでは比較的走りやすい林道が続き、8?からは草木をなぎ倒した藪の中を走る。
藪の中が、ぬかるみあり、倒木ありでボロボロの体では一つ一つ乗り越えるのに時間がかかる。
10km地点の第一エイドを過ぎると、廃道のくだり。もう藪でもぬかるみでもなんでも来い状態。下りで少し体が軽くなってきて、少しずつ前へ上がっていく。
18km地点から26km地点まで地獄の林道の登り。斜度6%〜8%くらいの砂利道林道が延々と続く。脱水寸前になりながら、1km9分くらいのスローペースでじわじわと高度をあげていく。
ここが一番きつかったな。変わらない景色にどこまでも続く林道。正直発狂しそうですわ。
もう限界と思ったところで奇跡の第二エイドステーション。
まじで救われた。
ピウケナイ山の山頂を通過し、あとはゴールまで14?下るのみ。
しかしこのくだりが、またきつい。
足がもう限界を超えてしまっているため、下りの一歩一歩の衝撃が激痛。
もう、感覚を麻痺させてバカになって走るしかない。
ゴール手前の37km地点くらいで今大会最速ラップを記録。完全に頭のネジが外れたぜ。
最後の直線を抜けるとゴールが見えた。
娘が待っている。
娘と手をつないでゴールへ。
なんとか走り切れた110km。
ゴールするだけで大感動です。
忘れないうちに、書き残しておこう。
4月にボ〜とネット見ながら思いつきだけでエントリーした大会。第一回開催ってのもチャレンジースピリッツをかき立て中身をほとんどみずにクリック。
110キロをぶっ通しではしるつもりが、よく見ると72キロと38キロの2日間のステージレース。
舞台は道東の丸瀬布(網走に近い)から大雪山系を駆け抜けるロングコース。
必須持ち物に熊鈴と笛ってのがいかにも北海道。前日に携帯トイレと共にきっちり装備チェックを受けます。
開会式のコース説明は、一日目の後半がとにかくきついを連呼されていました。
前日は遠軽という町の素泊まり3500円に宿泊。翌朝は2時30分起きで3時30分会場入り。それでもすでに明るいのがさすがは道東。スタート前に間抜け顔でバナナを食べる図。
4時に丸瀬布運動公園をスタート。
前半は河川敷の林道ということであったが、いきなり川のなかを走ったり藪の中に突っ込んだりとサバイバル感満載。
序盤は朝日を背中に受けながら、ダートを進んでいく。
足に異常が出ればすぐに止まって重傷になるまえに処置すると決めていたので、2キロ地点、10キロ地点でテーピングをまき直す。15キロ地点の第一エイドもしっかり止まって補給を取った。
ちなみに今回携帯した補給食は、パワージェル6本、クリフバー3本、ミュールバー3本、CCD1本、スポーツ羊羹2本、電熱サプリメント12粒。
ミュールバーとクリフバーの固形食は走りながら食べるのに相当苦労したため半分も食べなかった。
結局頼りはパワージェルかな。
話はそれたが、15キロ地点まで小さなアップダウンやら藪を越えていくが、ペースは平均1キロ5分くらい。朝日をあびながら気持ちよく走れた。
15キロから20キロにかけて早くも疲れがでてくる。練習していないから当然なのだが暑さも重なりペースダウン。
20キロのエイドはトイレと軽い給水。
20キロ過ぎると山越が始まる。
暗い林道を一人黙々と登る。この時点ですでに前後にひとはいない。
しばらく走ると道端に黒いでかい物体発見。人間の顔2つ分くらいある。
できたてホヤホヤ感のう○こ。
この大きさは、鹿でもキツネでもなくクマしかいないじゃないか。
そう思うと怖くなってきて風で揺れてる草木のざわめきが熊が追っかけて来ているような感覚になる。
熊鈴をリンリン鳴らしながらとにかく先を急ぐ。
25キロ地点でようやく道路に出る。
すぐに原野を走り、スキー場のなかやらを抜けていく。
30km地点はまさしく原野のど真ん中。
砂利道の登りを超えて36km地点のエイドステーションは、OS1があったので飲みまくった。
この時点で3時間50分くらいだったか。
ここからが本番で、これまでは序章に過ぎないらしい・・・。
40km地点まではアスファルトの下りと平地。北海道とはいえアスファルトの上は暑い。
40?過ぎて林道に入り難所区間に突入。
しばらくずーっとジープロードの林道を進んでいく。長い・・・。50?地点くらいまでひたすら林道。
普段なら走っていける斜度だが、すでに腰が限界を超えており走りたくても走れない。
走っている人に抜かれていくのが辛いが、ここで無理はできないので我慢して歩く。
50?のエイドステーションで補給したところで、いよいよ登山道に入る。ここは誰も走っていけないので私には有利な区間。かなり険しい登山道を進む。この登山道の1?は進むのに25分くらいの時間がかかる。
そして展望が開けたと思ったら現れる雪渓。これがまた滑って登れない。一般の登山者がアイゼンつけて、かなり苦戦して登っているのを、われわれはトレランシューズを雪の中に突き刺して登っていく。足が滑って何度かこけてかなりのエネルギーを使った。
さらに上に進むと、今度は雪融け水の川の中を進む。
おかまいなしに突き進むのみ。
ようやく到着平山の山頂。
山頂は木が一本もないきれいな稜線。ここから山を3つ縦走する。
神々の庭とか言われているらしくかなりの圧巻の景色。
普通の登山なら感動して楽しんでいけそうなところだが、すでに55kmくらい走り完全グロッキー状態で来ると感動どころではない。
そしてこの頃から右ひざが壊れ始める。
右ひざがまともに曲がらなくなってきて、膝のクッション機能がなくなる。
なんでもない下りが下れない。何度もバランスを崩して転倒。
おかげで足は切り傷だらけになった。
いったん大きく下って、やぶの中で自衛隊による最終エイドを62km地点で迎える。
膝は完全死亡。下り坂で足の指の皮膚が何枚かめくれあがってかなりの激痛。足裏もえぐいことになっている。
テーピングを巻き直して、ラスト10kmに備える。
ここから地獄の登り。これでもかというくらいに登りピーク直前は壁のようなところを登った。
登り終えるとさらに急転直下のくだり。壊れた膝と足裏では下りの一歩一歩が激痛との戦い。同じく膝やら足が壊れてもう下れなくなっている人を何人かパスしていく。
スキー場を下り切り最後は、アスファルトを1.5km。
まじで辛い。後ろから何人か迫ってきていたので明日のことなんか考えずにとにかく全力で走ってゴールした。
結局10時間15分走り続けた。
ゴール後は、完全に身動きがとれないくらいにクタクタ。
特に足の指の皮膚がボロボロになっていた。
なんとか1日目は12位で走り終えて、宿の層雲峡温泉へ向かう。
一週間後に控えた北海道のトレランに備えて、トレランへ。
善峰寺まで走って行ったが、あまりの暑さで寺への登りですでに枯れそうになっていた。
夏にランニングなんかするもんじゃない。
トレイルの中は涼しくて快適に走っていたけど、また町の中へ降りてくると地獄の苦しみ。
帰りは、電車を使って帰るつもりで大山崎までおりてくるはずが。。。。
財布忘れた・・・。
水もなくなった。やばい。脱水寸前。
帰れない。
こんなときに使えるのが・・・電子マネー楽天Edy。
楽天様ありがとう。
コーラ1本一気飲み。アイスクリーム一本一気食い。
しかし電子マネーでは電車乗れないので、泣く泣く猛暑の中を走って帰る。
1km7分ペースも辛い。干からびて死にそうだ。
なんとか3時間走り続けて無事帰宅。
Edyなかったら死んでたな。
日焼けで帰りがほてって、今日の練習は逆効果やったか。
ほんまに110kmも走れるのか。
難しいこと考えずに、やりたいことやって食べたいものを食べる。
次は北海道で110kmのトレイルランニング。
完全に予定がくるっている。
しばらくチャリンコからはおさらば。
しかしまたMTBのシーズンもやってくる。
結局どれもこれも中途半端。
昨日のレースを例えるならば・・・・
普段運動してない運動不足のお父さんが、娘の運動会で張り切って全力疾走したら、足攣ってゴールに着くまでににこけちゃいましたっていう感じです。
はー、、、その辺のおっさん以下やな。
ふくろはぎ、大腿四頭筋、ハムストリングス、ケツ、全部が同時に痙攣して、完全に時が止まりました。
JOJOの奇妙な冒険的に言うと、スタープラチナザワールドで時間を止めた感じでした。
私は9秒経っても脱出できず、そして、コース脇で3分間くらい「オラオラ」です。
サポートいただいた山崎代表、苗村監督、村上メカニック、きりさん本当にありがとうございました。
深夜に大阪から駆けつけて頂き、早朝から全員のサポート誠に恐れ入ります。
選手一同、サポートいただけたことに深く感謝すると同時に、それに応えるだけの結果が何も出せなかったことが、悔しくてなりません。
我々は、「サポートに来て本当に良かった」と思ってもらえるような走りをしないといけません。
それぞれが全力を尽くしたものの、全力を尽くしたら良いというものではなく、レースというカテゴリーで走る以上は順位結果が何より一番大事であり、完走できてよかったねではやはりだめだと思う。
そしては私は結局、準備不足だった。
体の状態はもちろんのこと、メンタル的にも。
たくさんの方々にご迷惑をおかけしてしまい本当に申し訳ありませんでした。
本当に情けない限りです。
しばらく・・・・。
Author:ponpoko0716
ロードバイク、マウンテンバイク、シクロクロス、トレイルランニング、マラソン等、自分の限界に挑戦し続けるサラリーマンのおっさんです。
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